大腸のぜん動運動の能力が低下し、腸内の内容物がスムーズに送り出されなくなって、腸内をゆっくりゆっくり移動していきます。これは大腸の緊張が低下したりや運動不足などによって引き起こされます。
このタイプの便秘では、「おなかが張ってなんだか苦しい」という腹部の膨満感や「どうも食欲がわかないなぁ」という食欲不振、「なんだか便が出 きってないみたい・・・」という残便感などの症状も見られます。直腸の感覚も低下して便が溜まっていても便意が出てきていないケースも多々あるようです。
特に女性や高齢の方に見られることが多く、食生活の乱れや積極的に運動を取り入れられない生活環境に起因していると考えられます。
ストレスや睡眠不足などで大腸の緊張性が高まり、腹痛を伴うような腸のけいれん性(引きつり)の収縮が発生すると、内容物の通過と排便に障害が起 き、便が肛 門側へうまく送られない状態になってしまいます。このため便の滞留時間が長くなり、水分を失ってウサギやシカのフンのように硬くコロコロした細切れ状態に なります。これは若年層に多く見られる便秘のパターンで、自律神経が乱れて大腸が異様に敏感になって起こるケースが多いと考えられています。ただ、このけ いれん性の腸の収縮はひどく長期にわたることは少なく、数日で収まっていくことが多いと言われています。
最近では、ストレスが原因で腸が過敏になり、異常な働きを起こすために、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」が増えており、特に便秘型の場合にこのタイプの便秘が出るケースが多く見られます。
直腸に便が滞っていても便を出せずに残っているケースを指します。ふつう、便は大腸から直腸に送り出 されることで腸壁が刺激されて便意が起き排便を促すのですが、便意があってもタイミングが悪くトイレに行けないまま排便をガマンしたりしていると、直腸の ‘刺激されている’感覚が鈍くなってしまいます。直腸性便秘は便が直腸まで来ているのに便意がちゃんと認知されなくて起こる便秘です。
当然便の排出が障害されているわけですが、これは直腸と肛門の機能に障害があって排せつできないケースと、直腸内に便が滞っている間に水分が吸収 され続けるので、便が硬くなりすぎてつっかえてしまい、うまく出せない状態や腹筋の力が弱くて腹圧がかけられず思ったように排せつできないケースも含まれ ます。