お通じがない、といっても初めのうちはまだそれほど苦しいものではないと思います。腸もある程度は余裕がありますから、数日内で自然な排便が促されおなかは楽になるという、ごく普通の過程で解決していくものです。
でも便がおなかに溜まって数日経つと、腸は本来排泄するものを溜めておくことに慣れてきてしまいます。その結果排便するまでに要する日にちが延びていき、食べ物のカスや腸内の老廃物などがずーっと腸内に滞ったままに・・・
こんな体の‘ゴミ’が溜まったままだと、いろいろ悪影響が出てきます。
排泄されるべきゴミ=便がいつまでも腸に滞ったままになっていると、腸の中にいる細菌の一部(悪玉菌)が便の中の未消化のたんぱく質などを有害な物 質(アンモニア、インドール、スカトール、トリプタミン、メチルメルカプタン、硫化水素、アミン類など)へと分解してしまい、その結果腸内でガスが発生し ます。
腸内で発生したガスは、一般的にはおならとして肛門から体の外へ出て行くのですが、便秘の場合には出口がつかえているのですからうまく排出されません。その結果、発生したガスも腸内に閉じ込められることになり、おなかが張るように感じられるのです。
またおなかが張るだけではなく、ガス化した有害物質は出口を求めて血液にも溶け出していきます。血液に溶け込むと・・・有害物質は全身に行き渡ってしまう ことになります。ここまで来るとおなかとは直接関係のない部分で影響があらわれます。例えば頭痛やめまいといった症状があらわれることがありますし、吐き 気をもよおしてきたり、口臭や体臭の原因にもなります。
また、便が硬いのでトイレで出そうとがんばってリキむようになり、裂傷を伴う痔の原因になりますし、おなかに余計な力を加え続ければ血圧も上昇させることになり、ふだんから血圧が高い人や糖尿病で血管がもろくなっている人には危険な状態を招いてしまいます。
便秘が解消したら肌荒れも治ってきた、といった話を聞いたことはありませんか?
血液に有害物質が溶け込んでいれば、体全体に影響が出てくるのですから、肌にも影響が出るということになります。便秘に陥ると体の新陳代謝が乱れ、皮膚の 血行が悪くなったり、また、肌の外へ余分なものを押し出そうという肌の働きを招いて、ニキビや吹き出物といった困った肌荒れを引き起こしてしまうのです。