何日も便秘が続いて便自体の水分が吸収されすぎてしまったような時にはカチカチになってウサギやシカのふんのようにコロコロした形になるし、あるいはまたやわらかくなりすぎてもよくないわけで、腸にまで適度に水分量を保ったまま食べ物を届かせるというのは意外に気をつかわなければいけないポイントです。
食べ物のカスが便の大半を占めることはすでにお分かりいただいていると思いますが、このカスもある程度の量がないと「便」として成り立ちません。直 腸壁を刺激できるように便がしっかり形作られ、また水分が便の中に保持されて、硬すぎずやわらかすぎず、早く腸内を通過できる=体内から外に押し出しやすい水分量であることも大事なのです。
1日に人間の体から出る水分は尿でおよそ1リットル~1.5リットル、便で0.9リットル程度、呼吸や体の表面からの蒸発、汗などで失われるものが大体0.1リットル。全部合わせるとおよそ2リットル~2.5リットルもの水分が失われていくことになります。
その一方で、食事から摂れる水分は1リットルくらい、また体の中から送り出される水分が大体0.2リットルだということを考えると、ヒトの体が水分 として飲んでほしい理想的な量は1日およそ0.8~1.3リットルということになります。さらに「暑っ!汗かいちゃったよ~」というような時には、1.8リットル程度は水分を摂りたいものです。(腎臓や心臓の機能に異常があって水分を制限されている方は、お医者さまの水分摂取の指示を守ってくださいね)
このように見てくると、便を作る腸にとっても、やはり食事のほかにちゃんと水分を摂ることが必要なのがわかります。でも「これも水分でしょ?」とアルコールや甘い清涼飲料水の形ばかりで摂るのはお勧めできません。
アルコールを過度に摂れば、アルコールを分解する役割を担っている肝臓に負担がかかるだけでなく、他の臓器にもトラブルを引き起こします。例えば脳 はアルコールを飲めば飲むほど萎縮していくという研究結果がありますし、アルコールそのものに利尿作用があるために、余計に排出された分の水分を補ってやらないと体のほかのところに回って欲しい水分がいきとどかないことに。
清涼飲料水も糖分の純度が高く体の中に急速に取り込まれる結果、血糖値は急激に上昇します。この血糖値を下げようとインシュリンが放出されますが、 急に必要になるために必要以上に放出されてしまい、その結果逆に急激な低血糖も招いてしまいます。体は低血糖の状態は困りますので脳は「糖分摂れ」と指令、さらに甘いものがほしくなるばかりでなく、積極的に摂るようにアドレナリンも出されます。このためより攻撃的になって、イライラしたり落ち着きがなくなったり、就寝前に飲むと寝付きが悪くなったりするのです。