人間の体は大体60%が水分だと言われています。
この60%のうちの5%、つまりヒトの体にとってはたった3%の水が不足してしまうと、代謝が悪くなる=体の外から取り入れた物質から他の物質を合 成したり、エネルギーを得たりする作用が行われにくくなるため、頭痛や体温の上昇、脈拍の促進を引き起こしてしまいます。(夏のニュースでよく聞く熱中症の症状を思い出してみてください)
かと言って、どれだけ飲んでもかまわないかと言うとそれはそれで困った状況を招きます。
水分を摂り過ぎ、体の中の水分が数%でもオーバーしてしまうと、よけいな水を処理しようと腎臓はフル回転して働きます。でもそれが追いつかないと、体内の老廃物は処理しきれず、体内に残ったままになります。このため、体がだるい、疲れやすいなどの困った状態や体のむくみといった症状を引き起こしてしまうのです。だるいと動きたくなくなるので、当然おなかまわりの筋肉への刺激も減ってしまいます。
特に注意が必要なのは、あまり汗をかかず尿の量も少ない人です。夏の日など1日中空調の効いた部屋にいて、冷たいおいしい飲み物を飲んで快適に過ごしたいのはわかりますが、水分が過剰な状態に陥ると体はますます動かしにくくなってしまいます。こんな人は、冷たい飲み物ばかりではなく温かい飲み物を飲んだり、尿の量を増やすカフェインの入ったものを飲んだりして、体内の水分の適度な維持を図りましょう。
また適度な運動で汗を増やすだけでなく、一緒におなかまわりの筋肉も動かせば腸のぜん動運動も刺激することになりますね。
腸から体内への水分吸収が不十分だったり、逆に便をスムーズに出そうとする腸からの水分分泌が多すぎたりすると非常にやわらかい便や、下痢と呼ばれる液状に近い便になってしまいます。これが続くと腸は正常に動きにくくなり、消化能力が低下して今度は便秘、ということにもなりかねません。
腸の働きを正常に保つためにも適度な水分摂取を心がけましょう。