通じをよくするお手伝いができる植物のひとつに「アカメガシワ」があります。 ここでは、アカメガシワにまつわるいろいろなお話を紹介していきます。
アカメガシワ(Mallotus japonicus)はトウダイグサ科のなかまの植物です。新芽は赤い鱗片を帯びて芽ぶき、葉が伸びるにつれて鱗片は落ちていくので緑色に変化します。また、成長した葉は結構広く、昔は柏の葉のように食べ物を載せるために使われていたことから、和名ではこのような‘カシワ’のついた名前で呼ばれています。
本州・四国・九州・南西諸島・朝鮮半島・台湾・中国南部に分布し、その高さは10mにも達します。日当たりの良い場所に好んで生える雌雄異株の落葉樹で、6月頃花をつけ秋には黄色く紅葉します。その材はやわらかく腐りやすいのですが、タネそのものは油脂をたくさん含んでいて高温になると発芽率が増えるのだそうです。
木で高温・・・木が高温にさらされるといえば森林の火災が考えられます。日当たりがよいことを好むアカメガシワは、森や林が火事になって裸地になると真っ先に生えるようにタネをプログラミングしているのです。
トウダイグサ科の植物のなかまにはポインセチアがあります。葉の赤さを考えると、なるほど、うなずけるものがあります。
また同じアカメガシワ属のなかまとしては、街路樹でおなじみの紅葉の美しいナンキンハゼや、強力な下剤としてよく知られているヒマシ油をその種子から採る、中国原産の油用植物トウゴマ(ヒマ)があります。ヒマシ油は低温でも固化しにくいことから、昔は航空機の潤滑油としても使われていました。
アカメガシワの樹皮からは、ベルゲニンというポリフェノール(抗酸化作用で知られる栄養素のひとつ)の一種が得られます。アカメガシワの樹皮は、古くから消炎鎮痛作用、健胃、整腸作用などがある民間薬として活用されてきました。
ベルゲニンはポリフェノールのなかまでも腸のぜん動運動を促すことで知られる成分ですが、同じポリフェノールのなかまにはカテキンやアントシアニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、クルクミン、クマリンなどが挙げられます。